“魚沼コシヒカリ発祥の地”である新潟県南魚沼市宇津野地区で、米や芍薬、しいたけなどを生産している「うちやま農園」。
中でも注目したいのが、温度管理されたハウスで年間を通して栽培されるしいたけです。
元自衛官という異色の経歴を持つ内山さんが語るのは、「おいしいものを食べてもらいたい」という真っ直ぐな想いと、栽培への工夫や信念。
この記事では、そんなうちやま農園が手がける“しいたけへのこだわり”を、インタビューをもとにご紹介します。
温度管理されたハウスで、安定したしいたけ栽培を目指す
うちやま農園では、温度管理されたハウスでしいたけを年間通して生産しています。
自然に左右されることなく安定した品質を保つためには、設備だけではなく、日々の管理がとても大切だそうです。
特に、しいたけは温度・湿度管理が品質を左右するため、毎日天気やハウスの状況によって、細かい数値の管理を日々行いながら、安定した出荷体制を目指しています。

うちやま農園のしいたけの特徴
うちやま農園のしいたけはとにかく肉厚でジューシーなことが特徴です。

実は90%が水分のしいたけを育てる”水”がとても大切で、八海山の雪解け水が豊富に流れ込む地下水を使用しております。
焼いたときにしいたけの中の水分が溢れ出ることがなによりもジューシーな証拠で、たちのぼる香りも良いので、そのまま焼いて食べていただくのが一番おいしい食べ方だそうです。
しいたけが食べられなかったお子さんが、「うちやま農園のしいたけなら食べれる」と言ってくれた時はとてもうれしかったとおっしゃっておりました。
美味しさを保つための保存方法
しいたけの旨みを最大限に活かすために、保存にも注意が必要です。
基本的には冷蔵保存が推奨されており、届いてから1週間以内に食べきるのが目安。
1週間以内に食べきれない場合は、用途にあわせてカットしてから冷凍すると良いとのことです。
また、煮物やスープなどに使う際はむしろ一度冷凍して細胞を壊してからの方が味が染みやすくおいしく仕上がるそうです。
しいたけを育てるうえでの工夫と想い
「自分が食べて美味しくて、安心安全なものをお届けしたい。」と語る内山さんの言葉には、味へのこだわりが詰まっています。

品種にもこだわり、自分の納得いく味わいを追求。
湿度・温度管理はもちろん、日々の微細な変化に目を配り、失敗も繰り返しながら理想のしいたけづくりを追求し続けています。
一つひとつの作物と誠実に向き合う姿勢が、味と品質にしっかりと表れています。