
春の訪れを感じさせる野菜として知られる「菜の花」。
一方で、「少し苦そう」「食べ方が分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、菜の花は旬の時期と鮮度を知るだけで、思っている以上に美味しく食べられる野菜です。
今回は、香川県さぬき市で菜の花を栽培しているさかした農園の坂下さんに、菜の花の旬や特徴、美味しい食べ方(レシピ)、扱い方のポイントまで詳しく伺いました。
菜の花とは?意外と知られていない基本知識
菜の花は野菜の名前じゃなかった?実は“総称”です
菜の花は、特定の野菜の品種名ではありません。
一般的には、小松菜・キャベツ・白菜など、アブラナ科アブラナ属の野菜が花を咲かせた状態の総称を「菜の花」と呼びます。
そのため、育て方や収穫のタイミングによって、味わいや食感に違いが出るのも菜の花の特徴です。
菜の花の旬はいつ?一番おいしい時期
菜の花は「春野菜」というイメージがありますが、坂下さんによると、実際に一番おいしいと感じるのは寒い時期だそうです。

寒さに耐えるため、菜の花は体内に糖分を蓄えます。その結果、冬から春先にかけての菜の花は甘みが増し、苦みを感じにくくなるのです。
さかした農園では、収穫時期は12月から2月ごろまで。この時期の菜の花は、ぜひ味わってほしいと話してくださいました。
農家が大切にしている菜の花づくりと鮮度
新鮮な菜の花の見分け方|農家が見るポイント
新鮮な菜の花を見分ける際、坂下さんが重視しているのは「切り口」と「葉の状態」です。
切り口が乾いておらず、ハリがあるものは、収穫からあまり時間が経っていない証拠。

また、葉にハリがあり、しおれていないものは、菜の花本来の瑞々しさが保たれています。
産直の菜の花は、収穫から出荷までの時間が短く、鮮度の高さがそのまま味につながるのが特徴です。
さかした農園の菜の花の特徴
さかした農園の菜の花の一番の強みは、何よりも「鮮度」です。
菜の花は気温が上がると水分が抜けやすいため、気温が上がる前の早朝に収穫することを大切にしています。
また、収穫の際は「ポキッと折れる」やわらかい部分だけを選び、筋が残りにくい状態で出荷しています。
さらに、地元でとれる有機物を活用した土づくりにも力を入れ、降水量の少ない香川県の気候に合わせた栽培を続けることで、菜の花本来の味わいを引き出しています。
>さかした農園の菜の花の商品を見る!農家が教える|菜の花の美味しい食べ方
旬の菜の花を美味しく食べる簡単な食べ方とレシピアイデア
菜の花は「ほのかな苦みを感じやすい野菜」という印象を持たれがちですが、実際には、炒める・茹でるといったシンプルな調理でも美味しく食べられる野菜です。
筆者も実際にさかした農園の菜の花を食べてみましたが、苦みはほとんど感じず、とても食べやすい印象でした。

また、茹で時間も思っていたより短く、普段あまり菜の花を調理しない方でも扱いやすいと感じました。
菜の花はアブラナ科の野菜のため、油との相性がとても良く、素材の味を活かしたシンプルな調理で十分に美味しく仕上がります。
坂下さんがおすすめしている菜の花の食べ方は、次のようなものです。
- サラダや炒め物(野菜炒め、オリーブオイル炒めなど)
- 軽く湯通ししておひたしに
- 天ぷら
- 鍋料理
菜の花はどんな料理にも合います。特別な菜の花の下処理は必要なく、菜の花レシピが初めての方でも取り入れやすいのが魅力です。
意外と知られていない菜の花の楽しみ方
農家ならではの、少し意外な菜の花の楽しみ方も教えていただきました。
- 菜の花のお浸しを一本そのまま使った恵方巻
- にんにくと合わせた菜の花のアヒージョ
- 食べきれず残った菜の花は、刻んで塩で炒め、ふりかけに
菜の花は特別な野菜と構えず、ほうれん草のように、どんな料理にも使える野菜として楽しんでほしいと、坂下さんは話していました。
菜の花の下処理・保存方法|美味しさを長く楽しむために
菜の花の下処理は必要?調理のポイント
基本的に、菜の花の下処理は必須ではありません。ただし、おひたしにする場合は、塩を入れたお湯で30秒ほどさっと湯通しすることで、色が鮮やかになり、見た目も良くなります。
菜の花の保存方法
菜の花は乾燥しやすいため、冷蔵保存する場合は袋に入れて野菜室へ入れ、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。
水につける方法もありますが、つけすぎると花が咲いてしまうため注意が必要です。なお、花が咲いてしまった場合でも、料理のアクセントとして使うことができます。

冷凍する場合は、鮮度が高いうちに刻んで冷凍しておくと、炒め物やスープなどに手軽に使えます。
まとめ|旬を知ると菜の花はもっと美味しい
菜の花は、
- 寒い時期が一番美味しい
- 鮮度が味を大きく左右する
- シンプルな食べ方でも十分に楽しめる
そんな魅力を持った美味しい野菜の一つです。
産直ならではの旬の菜の花を、まずは気軽な食べ方から毎日の食卓に春の味わいを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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