食卓に欠かせない卵。使う頻度が高いものだからこそ、本当においしくて安心できるものを選びたい。
そんな想いに応えてくれるのが、栃木県の薄羽養鶏場が手がける卵です。
黄身の色、コク、鮮度、そして生産者の誠実な姿勢。
一般的な卵とは一味違う、その理由には、家族とともに歩んできた歴史と、新たな挑戦が詰まっています。
“ちょっといいもの”があるだけで、日常はもっと豊かになる——そんな卵をご紹介します。
一目でわかる、黄身のちがい
割ってみてまず驚くのは、黄身の濃さです。 鮮やかなオレンジ色、そしてぷるんと盛り上がったその姿からは、力強さと旨みが感じられます。

実際に食べてみると、味の濃さ、まろやかさ、そしてどこか懐かしいコクが広がります。 「卵かけごはんの味が違う」と言われることも多いのだとか。
なぜ色が濃く、味に深みが出るのか?
理由は、飼料と飼育環境にあります。
薄羽養鶏場では、腸内環境を整える効果がある 黒麹(くろこうじ) をはじめ、とうもろこし、大豆搾りかす、マリーゴールド、パプリカなど20種類以上の素材をブレンドした独自の餌を与えています。

これにより、黄身の色がより濃く、味わいにコクと深みが出るのです。
また、飼育方法にもこだわりがあります。 薄羽養鶏場では、ケージ飼育と平飼いの両方を採用していますが、それぞれに適した管理と配合飼料を使用。 たとえば、平飼いの鶏には酵母や海藻、木酢精製液などを加え、より自然に近い状態で育てています。

さらに、1羽あたりの飼養面積はヨーロッパの平飼い基準の2倍以上という広々とした環境で、鶏のストレスを軽減。
ケージ飼育でも1羽ずつにゆとりを持たせ、温度や空調、除糞の頻度にも細心の注意を払っています。
養鶏を継ぐことを決めた、薄羽さんの想い
「最初は家業を継ぐつもりなんてなかったんです」と話すのは、薄羽養鶏場を継いだ薄羽さん。 もともとは都内でマーケティング関連の仕事をしていた会社員でした。

実家に帰省した際、お父さまから「養鶏場を畳むつもりだ」と聞かされ、「家族が何十年も守ってきた場所をこのまま終わらせていいのか」と心に決めたといいます。
とはいえ、知識も経験もゼロの状態からのスタートは簡単ではありませんでした。 経営が厳しい状態から、これまで培ってきたマーケティングの知識や分析力を活かしてオンライン販売に挑戦。
少しずつ「今のかたち」を築きあげてきたのです。
最近では、養鶏場の卵を使ったオリジナルのフィナンシェの販売もスタート。

外部のパートナーと協力しながら商品開発を行っており、チームで課題を解決していくことにやりがいを感じているそうです。
食卓によく登場するものだから、安心と安全を
卵は毎日のように食卓に登場する、身近な食材です。 だからこそ、薄羽養鶏場では安心して食べてもらえるよう、衛生管理に力を入れています。
たとえば、鶏舎にはむやみに人が入らないよう制限し、温度や空調も厳密に管理。 さらには、家畜衛生保健所の指導を自主的に受け入れており、衛生管理にも万全を期しています。

とくに注意しているのが、鳥インフルエンザのリスクです。
「たった1羽でも感染が確認されると、すべての鶏を殺処分しなければならない」という過酷な現実があります。 それは飼育する側として、とても悲しく、つらい決断です。
だからこそ、徹底的に予防し、そういったことが起こらないように最大限の努力をしているのです。 「命を預かっているからこそ、細心の注意を払っているんです」と、薄羽さんは語ります。
オンラインで買う卵は割れる?
通販で卵を買うときに気になるのが「割れずに届くの?」という不安。でも、薄羽養鶏場では、そんな心配を少しでも減らせるよう、さまざまな工夫を重ねてきました。
初めは、実際に破損クレームが相次ぎ、発送のたびに頭を悩ませていたといいます。 段ボールの素材や構造を試行錯誤で改良し、エアクッションを導入したことで、卵が割れてしまうことが激減しました。

現在では、卵の大きさや向きに合わせた専用のパッケージ、衝撃を吸収する緩衝材、そして出荷前の手作業による丁寧な梱包で、お客様のもとへ「そのままのおいしさ」を届けています。
また、パッケージにも工夫があり、贈り物にも使えるようなかわいらしいデザインに仕上げています。
食卓に、ちょっといいものを
高級ではないけれど、いつもの食卓がちょっと豊かになる。 薄羽養鶏場の卵は、そんな“ちょっといいもの”です。
誰かの役に立てることが一番うれしい。 その想いが、毎日の卵づくりにも、丁寧な梱包にも、そして新しい挑戦にもつながっています。
よく食べるからこそ、おいしくて、安心できて、しかも物語がある。 そんな卵を選ぶことが、日々の暮らしを少し幸せにしてくれるのかもしれません。
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