「うまくいかないのが面白い。」だからこそ毎年真剣になれる!愛情こめて野菜作りをする生産者さんにインタビュー

子どもたちに農業の楽しさを伝えたくて、さつま芋の収穫を体験してもらいました。
産直アウル大賞の野菜部門・産直アウル食材アワード金賞のダブル受賞したnouen_shimizuさん。
清水さんが作るとうもろこし「おおもの」は毎年予約販売の商品が販売されると上位にランクインするほど人気な商品。
そのほかにも間引きにんじんやプチヴェールなど様々な野菜を愛情込めて丁寧に作っています。
全国におおものを待っているファンが多い清水さん。農業を始めたきっかけやお客様への想いについてお話を伺いました。
農業を始めたきっかけ
清水さんが就農したきっかけは、祖父母の代から受け継がれてきた畑がもともとあり、自然とその場所に向き合うようになったのが始まりでした。
専門学校を卒業後、一度は建設関係に就職しましたが、結婚を機に家業である農業を継ぐ決意をされました。

秋冬に向けて植える白菜の定植作業は、夏の終わりの暑さとのたたかいです。
農業のこだわりは?
nouen_shimizuさんの野菜作りのこだわりは、土壌消毒は行わず、できるだけ有機肥料を使って栽培しています。
できる限り農薬も使わず、自然に寄り添った育て方を大切にしています。

米ぬかを使った土づくりで、とうもろこしに必要な微生物を増やしています。
通常、連作障害が起きるとその問題解決のために土壌消毒を使用するのが一般的ですが、
清水さんの場合ご両親から引き継いだ際に土壌消毒をあえてなくし、連作障害が起きないようするにはどうしたらいいのかを考える取り組み方法に切り替えました。
毎年同じ作物を作り続けると特定の菌だけが増加してしまい、土が悪くなってしまう。
そのため1年間のスパンで作るのではなく、5年や6年とか観察しながら長期的に自然栽培の方法と向き合っています。

通常は捨てられる間引き人参も、採れたての鮮度なら甘みが際立ちます。
作物は、目には見えにくいほどの小さな変化を毎日しています。
また天候によって育ち方も変わるため毎年同じものを作っていても収穫ペースが違ってしまう。
その変化を見逃さないように、まるで我が子のように愛情をもって育てています。
この育て方は、清水さんの信念として今も守り続けています。
「農業は、同じように栽培しても、毎年違う結果が出る。そこが難しさでもあり、面白さでもあります。
期待した通り、あるいはそれ以上の結果が出たときの喜びは格別」と話す清水さん。
このこだわりや想いが、nouen_shimizuさんの日々の農作業に対する原動力になっています。
野菜を育てる上で工夫していることは?

「おおもの」の種まきは冬の終わり、毎日の温度と湿度管理が欠かせません。
「おおもの」とうもろこしの成長が旺盛で茎が高くなる分、風で倒れやすく初期の根張りや日々の管理を特に注視しています。
成長している間に受けたストレスが、野菜のできあがりの姿にそのまま出てしまうので、毎日繊細な観察を欠かせません。
また「おおもの」に関しては、毎朝6時までに収穫を行い当日発送でお客様のもとへお届けしています。
とれたての美味しさをそのまま食べてもらいたい。
産地直送ならでは、できるだけ早くお客様へお届けするための清水さんの想いを感じます。

受粉期のハウス内では無風のため、人の手で穂から実への受粉を助けています。
お客様へ届けたい想いとは?

清水さんは、お客様からもらった言葉に感銘を受けたと次のように話します。
何度もリピートしてくださっているお客様から「いつもの味と違う」とご指摘をいただた時のこと。
「対面ではないオンライン販売の食料品。悲しいことですが、コメントやレビューに悪い評価をつけて以後購入しなくなるのが普通だと思ってました。でも天候不順や私たちの経験不足で不出来な野菜を送ってしまった時に、正直にいつもの清水さんの野菜の味じゃない。次回に期待しています。」と言ってくれるお客様がいました。
この言葉は、今まで清水さんの中にあった”ネット販売の先入観”を考え直すきっかけとなると同時に、受け取って下さるお客様の期待に応える、何ならそれ以上を目指したいと思わせてくれる言葉でした。
「美味しかったです!という言葉はもちろん嬉しいです」
一つ一つ丁寧に心を込めて野菜を育てている清水さんは、お客様へその想いを愛情込めた野菜を通じて届けています。
さらに今後、農業を軸に、少しずつでも社会の課題解決につながるような取り組みができたらと考えている清水さん。これからの活躍が楽しみです。
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