「趣味の農業」が人生の中心に|野本農園の白いとうもろこし

雪のように白く、フルーツのように甘い「白いとうもろこし・プラチナコーン」

その特別なとうもろこしを育てているのが、野本農園の野本さんです。

農家出身ではない野本さんが、どのように農業を始め、どんな想いで白いとうもろこしを育てているのかを伺いました。

就農のきっかけと農業の始まり

野本さんは、もともと農家の出身ではなく、サラリーマン家系で育ちました。ご両親も農業に携わっておらず、家業は40年前から続く電気工事会社。

電気工事の仕事に従事していたある日、事務所の隣にあった荒れ地を借りられることになったことが、農業との出会いでした。

最初はわずか300坪の畑で、なすやトマト、きゅうりを家庭菜園感覚で育てるところから始まります。

収穫した野菜は自分たちだけでは食べきれず、近所に配るようになり、その喜ばれる姿を目にして「もっと育ててみたい」という気持ちが芽生えました。

14年前には友人の紹介で直売所に出荷するようになり、趣味の延長だった農業が生活の中心へと変わっていきました。現在では畑の規模も3000坪に広がり、ほとんどの作業を一人でこなす日々。

それでも朝4時から夜遅くまで畑に立ち続ける生活を「今でも楽しい」と笑顔で語る姿が印象的です。

白いとうもろこし・プラチナコーンを選んだ理由

さまざまな野菜を育てる中で、野本さんが特に力を入れるようになったのが「白いとうもろこし・プラチナコーン」です。

珍しさに惹かれて試しに作ってみたところ、驚くほど甘く、ジューシーで、かじると果汁が飛び散るほどの美味しさに感動したといいます。

そこで『これは人に喜ばれる、自分ならではの作物になる』と確信し、本格的に栽培を始めました。今では野本農園を代表する看板作物へと成長しました。

白いとうもろこしは珍しく希少性が高いため、「特別感のある味を届けられる」という思いも栽培を続ける大きな原動力になっています。

農業へのこだわり

野本さんの農業に対するこだわりは、何よりも「安心して食べてもらえるものを作ること」です。

そのために、まずは「土づくり」から徹底しています。

畑には完熟発酵鶏糞堆肥をはじめ、米ぬかや自家製の籾殻くん炭を投入し、肥料を好むとうもろこしに十分な栄養を与えています。これにより、化学肥料や農薬の使用量は従来の半分以下に抑えられ、安全で健康的な栽培を実現しています。

また、栽培過程では風に弱い品種を守るために、茎を一本一本紐で結んで支えるなど、昔ながらの手作業も大切にしています。

さらに収穫時には、大きさを測り、重さを一つひとつ計量し、自信のあるものだけを選んで出荷しています。

これらの作業を全て一人で行っているのは驚きですが、野本さんにとっては当たり前のこと。「楽しみながらやっているからこそ続けられる」と語る言葉には、農業に対する誇りと情熱が込められています。

農業での挑戦

一方で、農業は決して楽なことばかりではありません。2月に種をまき、3月に植え付けをしてからの寒さ対策は毎年大きな課題です。

苗を守るためのビニールトンネルづくりは体力を使う重労働ですが、これを怠ると6月の収穫には間に合いません。

また、過去には発芽率の低い品種に挑戦したものの、1,200株植えても10株しか芽が出なかった経験もあります。

それでも試行錯誤を繰り返し、あきらめずに挑戦を続けてきたことが、現在のプラチナコーンの品質につながっています。

お客様への想い

そんな中でも一番の原動力は、「お客様に安心して食べてもらいたい」という想いです。

農薬を減らし、手間を惜しまず、一粒一粒に愛情を込めたとうもろこしを届ける。その真摯な姿勢が、野本農園の白いとうもろこし・プラチナコーンを特別なものにしています。

野本さんは、「今でも農業が楽しい」と何度も口にします。

その言葉通り、楽しみながら続ける日々の積み重ねが、食べた瞬間に甘さと瑞々しさが広がるとうもろこしを育んでいるのです。

野本農園のプラチナコーンは、ただの農産物ではなく、野本さんの人生と想いが込められた特別な一粒。その背景を知ることで、より一層味わい深く感じられるはずです。

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📢 この記事は 産直アウル編集部 がお届けしました。

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